最近、英会話の練習を集中してやっていますが、その中でも毎朝習慣にしているTED視聴が本当に楽しい。聴くだけでも耳に良いと思うし、シャドーイングも楽しいし、字幕も便利、文字でも見られる。教養も身につくし、興味のある分野を知ることができるし。
でも一番何が楽しいかというと、話している人々の生き生きとしている姿を見ること。自信のある(もしかしたら少しは緊張もしているかもしれないけれど)一流の人々の話している表情を見るのが楽しい。彼らが取り組んでいること、研究していること、やってきたこと、考えていることなどなどたくさんの情報とともに感情も伝わってきます。
紆余曲折、様々な壁を乗り越えてきたであろう彼らの生き生きとした姿は、私にポジティブなエネルギーを与えてくれます。満タンにチャージして、さあ、今日も一日楽しもう!という気持ちにさせてくれます。
そんな中、今朝見たLERA BRODITSKYの「How language shapes the way we think」のお話は衝撃的でした。
「Language」に興味があって見始めたのですが、異なる言語の習得方法とか、どうやってネイティブみたいに話せるようになるか、とかそういう表面的な話ではありませんでした。
世界には7000もの言葉があるとのこと。そう聞いても全くピンとこないのですが、ただただ「すごいねぇ・・・」と感激するのみ。しかし、それらが全て人の「考え方」に影響するのだと聞いて「ん?」と惹きつけられました。
たくさんの例の中で、ある人種が話す言葉では「右や左」という言葉を使わないとのこと。全て東西南北で表されるのです。日常で方角をよく把握している人たちがいるという話を聞き、これは!と嬉しくなりました。
私は関東で生まれ育ち、結婚して9年は東京で過ごし、その後30代後半で岐阜県に移住しました。そこで一番最初に私の前に立ちはだかった問題が、東西南北事件です。娘を保育園に連れていくと、「車は西側の駐車場に止めてください」。義母の家では「タンスの下から二段目、西側に入れてあるものを・・・」と話しかけられたり、義母を車に乗せて運転していると、「その信号を東に曲がって!」。友達とランチの約束をして、はじめて訪れるお店に到着すると、「駐車場はこの先信号の西側にございます。北側からお入りください。」
などなど。「東西南北」の言葉は知っているけれど、その本当の使い方を知らなかった!と愕然としたことを覚えています。今ではそれが本当に便利だと実感しています。「右左」では「誰にとって」という情報を入れないと分かりづらいですが、どの方向が「東西南北」かを把握していれば、場所の説明は一発です。
こんな狭い日本でも、たくさんの方言があるように、たくさんの文化・考え方があります。それをこの世界的に聴かれるスピーチの中で再確認することができました。
もっともっと素敵なお話をたくさんされていたので、興味のある方はぜひ聴いてみてください。
私が今、ライフワークとなるであろうと確信しながら日々取り組んでいることは、「アートを通して様々な見え方、考え方があるということに気づく」活動です。最近は「アート思考」という言葉も浸透してきたように思いますが、まだまだ研究が続いています。
何かの壁にぶつかった時、「なんでもいい」とつぶやく自分がいます。この「なんでもいい」は「どうでもいい」という投げやりな感情ではありません。「どんな考え方でもいいんだ、どういう受け止め方をするかは、自分次第、自由なんだ」と自分に言い聞かせる100%ポジティブな言葉です。(と、自分では信じています)
こんな風に考えるようになったのも、親から絶えずかけ続けられた言葉、これまで育った環境、訪れた場所、住んでいる場所での経験、などが影響しているんだな、とこのスピーチを聴いて改めて気づかされたのです。それが衝撃的だったのです。
子供達に様々な経験をさせたい。いろんな文化を体験させてあげたい。なんなら自分もまだまだ他の地域、他の国に移住もしてみたい。言葉も英語だけでなく、もっと違う言語を知りたい、使ってみたい。と思うのは、まさにこのスピーチで言われていることに自分が最も興味があるからなんだ。と気づきました。
あー楽しかった!
そして、その後の動画で、「英語学習は楽しんで学べる自分なりの方法を見つけるのが先」と言っていました。まさに。。。