どうしていつもうまくいかないのか(原因と結果の法則)

どうしてこんなに環境に恵まれないんだろう?
どうして嫌なことばかり起こるんだろう?
そう思っている人におすすめの本を紹介します。

23年ぶりに再会した言葉

朝日新聞の広告面に、時々「リーダーたちの本棚」というコーナーがあります。「本」や「読書」という文字を見るだけでなぜかウキウキしてしまうので、いつもすっかり惹きつけられて読み始めます。

今回はアース製薬社長の川端さんがおすすめの本について紹介されていました。記事の中で、その一文を見つけた時、鳥肌が立ちました。

私の座右の銘は、「強く想うことは実現する」。ジェームズ・アレンの「原因と結果の法則」を読んだ影響です。物事が実現しないのは、ひとえに想いの強さが足りないから。

朝日新聞 2022年6月18日(土)

強く想うことは実現する

その一字一句を、私は23年前にアメリカで聞きました。キルト留学中に、キルトショップのお手伝いからクラスの開講など、経験もない異国の若い女の子を信じて任せてくれた、ロリーン。ご主人とアリゾナ州で初めてのキルトショップをオープンし、何十年もその地で人気No.1のショップでした。もう帰国するという数日前、二人でランチをしました。私よりも背が低く小柄な彼女でしたが、大きくてピカピカのスポーツカー(マニュアル車)でブオーン!と迎えに来てくれた時の嬉しさを今でも覚えています。

楽しい時間もあっという間。感謝を伝えようにも伝えきれないもどかしさをどう表現しようか迷いながらお店を出た時、彼女はその言葉を言ったのです。

強く想えば、必ず実現するんだよ

新聞で紹介されていた本、「原因と結果の法則」は100年以上も前に書かれた自己啓発書。その中にあるコトバだと、このタイミングで知ることができたのは、何かの運命なのかな。

きっとロリーンもこの本を読んだに違いない。先日亡くなった稲盛さんも本の中で同じようなことをおっしゃっていました。きっと言葉は巡り巡って必要としている時に必要としている人のところに届くのですね。

新訳 原因と結果の法則(角川文庫)ジェームズ・アレン(著) 山川 紘矢 ・ 山川 亜希子  (訳)

すべては環境のせい

わたしは、アメリカで体験した「キルトショップ」、ロリーンの「キルトショップ」を日本にもオープンさせたい、と思っていました。そして17年間やってみました。だけど、うまくいきませんでした。それは自分の想いとは違うということに数年前、気づきました。「強く想えば」と言っても、その想う内容が「本心」とは全く違うものなら叶うはずもありません。自分が本当にやりたいことがこれなんだ、と確信をすることは難しい。ロリーンが亡くなった時に、さらに「頑張ろう」と思った気持ちは、何か自分にうそをついているようで、無理をしていたのだと思います。

強く想う、まずはそこにさえ辿り着いていなかった。

子どもがいるから
自分のやりたいことに集中できない
この場所では何も自分の力を活かせない
こんな世の中だから

などなど、環境のせいにして、本当は自分が逃げていただけなのです。助言をしてくれる人にもうちょっと素直に耳を傾けていたら、経営についてもう少し学ぼうという姿勢があれば、結果は違ったかもしれません。だけど、どう頑張っても最初から自分に「そうしたい」という強い想いはなかったと今では確信しています。

あまりに留学時代に貴重で楽しい経験をさせてもらえたので、それを何かの形で表現したかっただけかもしれません。「アーティスト」に憧れて渡米した初心を忘れ、「お店の経営」に没頭してしまったおかげで、作品づくりから180度も異なる方角へ進んでいました。

環境は自らの思考が引き寄せている。強い想いがあれば、実現させるためのプロセスを必死に探るだろう。

この言葉の意味を今なら素直に受け止められます。たくさん考えて、たくさん迷って、結局動けずにいる自分が本当に情けない。行動をどうして起こせないのか、ずっとずっと悩んできました。わたしにはまだ、そこまでの「強い想い」がなかったというわけだな。としっくり納得できたのでした。

そんなこんなで最近経験した、この不思議な言葉の巡り合わせのおかげで、さらに肩の力を抜くことができました。「ちがった、ちがった、ごめんごめん」という感じの軽い感情にたどり着くまで3年はかかりましたが・・・

結果を見て、自分の思考と一致していなかったことを振り返るには十分な時が流れ、そのおかげでしっかり学ぶことができました。そして「いまこれから」に目を向けられるようになりました。

「欲しいもの」よりも「心の状態」に意識を向ける

この本では、今の自分が置かれている立場や環境が実は自分の思考そのものだということを気づかせてくれます。

人間が無意識に考えていることが、具体的に外に表れてくるのです。環境は己の姿を映す単なる鏡にすぎません。

たとえばさっき、息子が大声を出してわめき、怒り出したのも、私がそうさせたのです。私が怒らせるきっかけを作ったのです。最初にイライラをぶつけたのは私です。

本の中に、こんなことも書いてありました。

人は自分が欲しいものを引き寄せるのではありません。自分の心の状態にふさわしいものを引き寄せるのです。

心がムシャクシャしている私の心が、息子の怒りを引き寄せたのですね。この本を定期的に読んでいれば忘れないのだけど、すぐにこの「思考の法則」を忘れてしまいます。

どうしてこんなに環境に恵まれないんだろう?
どうして嫌なことばかり起こるんだろう?

なんて思っている人には、人生をいますぐ変えられる本だと思います。

私も昔、そうやって思うことが多くありました。でも今ではわかります。それを引き寄せていたのは自分だったということ、そしてそんな自分をまずは変えていこうと前向きな思考に切り替えることが本当に大切だということ。

訳者のかたの冒頭の文章で、「この本を毎日一回読むことを30日続けると、人生が素晴らしいものになります」というアメリカの有名人にについての話がありました。本当だな!!!と思いながら、結局まだ3回くらいしか読んでいません。でも一晩で読めてしまう本です。(人によっては数時間で)

また環境のせいにしてしまったと気づいた時にはいつでも読めるよう、kindle の本棚の見えるところに入れてあります。さあ、穏やかな心に戻ったところで、息子に謝りに行こう。


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