My story

合同会社まつなみART事務所
Matsunami ART LLC

代表 松波 聖子 アーティスト

オンラインコミュニティ(Quilts & ART Bokko)
アートスクール運営
デジタルコンテンツ制作

17年間運営してきたコットンコネクションという輸入生地専門店を、2021年末に閉店いたしました。長い間お世話になった皆さま、ありがとうございました。今後はアートを通して「心」を整えることや癒しになることを中心に、社会の役に立てる仕事に打ち込みたいと思っています。

今後ともどうぞよろしくお願い申しあげます。

コトコネについてはこちら

Dot Batiks

価値観

人生の豊かさとは、どれだけ小さなことに喜びを感じ、感謝できるか。だと思います。
たくさんのお金があっても、たくさんの友人に囲まれていても、そこに喜びや感謝の気持ちがなければ、
幸福とは言えないと思うのです。

という思いも私個人の気持ちであって、価値観は人それぞれ。大切にしているものは人によって異なります。
自分の思いを強く押し付けることはしたくありませんし、されたくありません。

そういう個人の自由を尊重しつつ、周りに流されないしっかりとした自分らしい軸を持ち、
心地よく日々暮らしていくことが私のモットーです。

「独創的であること」「創造的であること」をいつも意識しています。
モノを創ったり絵を描いたりする時間が、自分を癒す一つの方法であることをずいぶん大人になってから発見しました。
色に囲まれている暮らし、それに気づくことがまず自分を知る第一歩でした。

生地を販売すること、手芸関連の教室を運営すること、長年やってきたことが、
今何かの役にたつかもしれない。と密かにワクワクしています。

色のない日々

20年前、私は暗く冷たい、色のない暮らしをしていました。
小さい頃から夢見ていた「家族」。
子どもは二人くらい。三人いてもいい。
賑やかでカラフルな毎日を、何度も何度も想像していました。

結婚して数ヶ月経っても、数年経っても、子どもができない。
仕事をしながら何箇所も病院を変え、治療法を変え、環境に気を使い、
食べ物に気を使い、それでも、できない。

自分が自分ではない。自信がない。夢が持てない。笑顔になれない。人間ではない。
たった一言に傷つき、たった一瞬の風景に傷つき、
どんな励ましもどんな支えもこの心にまでは届かない。

この世にはいろいろな苦しみがありますが、私が経験したものはそういうものでした。
人の気持ちを比べることはできません。

「もっと辛い人がいるよ」「もっと頑張っている人がいるよ」
そう言われても、なおさら傷つくだけで、
自分らしさを取り戻すことなんて二度とできない。

そう思うほどに視界は真っ暗闇でした。

日本でもトップクラスという不妊治療専門病院に通いはじめ、
清潔感や安定した雰囲気の病室は、なおさら私を苦しめました。
自分には色が必要だ、なんてその何年もあとに気づきました。

色であそぶ、感覚を楽しむ、アートジャーナル創作

真っ白なカーテンが眩しくて、苦しくて、心は益々冷たくなりました。
涙はもう、枯れ果てたと思った頃、病院の先生から言われました。
「あなたを必ずお母さんにしてあげる」
その場に泣き崩れ、まだ涙が出るんだ。
ともう一人の自分のつぶやきが聞こえたのを今でも覚えています。

今私は、いつか夢見た「家族」と暮らしています。
そして、この間にいろいろなことに挑戦しては挫折してきましたが、
どれもあの苦しさとは比べようがありません。


何度も考えました。

「あの病院には、今でもあの時の私のように暗く冷たい、
色のない世界で苦しんでいる人たちがいる」

あそこにアートがあったら?
心に少しでも明かりを灯す、「色」があったら?どんな色なら届く?
日々の忙しさに流されて、私の新しい夢は消えたり現れたり。それでもまたこうして考えています。

色や布やアートで、ほんの一瞬でもいいから彼女たちの心が癒されるようなことができないだろうか?

未来の結果に囚われるのではなく、今あるもの、目の前のひとつひとつのコトに意識を向けられる方法はないだろうか?

この気持ちが原点です。


将来が不安。願いは叶わない。
そんな妄想にとらわれて、どんどん自分を見失っていったように思います。
その後の悩みや苦労も、どうやら「今」を楽しんでいないことが原因かもしれない。
と思うようになりました。

アートジャーナルは、自由を思い切り楽しめる創作スタイルです。

何をつくるかという結果ではなく、どんな気持ちで向き合っているかという内面を見つめながら、描く・貼る・切るなどの目の前の作業であるプロセスを楽しみます。

キルトづくりに行き詰まったとき、アートの自由さに身を任せるだけで、本来の創作を純粋に楽しんでいた自分に戻れるような気がするのです。

間違いも失敗もない、誰かに評価されることもない。ただ五感で創作を楽しむのみ。

アートジャーナルについて

Quilts & ART Bokko


セルフケアコミュニティであるQuilts & ART Bokko では、結果ではなく探求の過程に価値を置きます。
料理も園芸も、手芸も絵画も、クリエイティブな行為は「結果」を意識しがちです。
もちろん結果は大切ですが、そのプロセスにこそもっと自分自身のために意識したい。

制作に没頭できる時間はとても贅沢な時間です。
過去も未来も考えずに、「今」を楽しむことでもっと自由で楽に暮らせるマインドを手に入れたい。

そんな思いからこの活動が始まりました。
私が長い間お世話になったキルターの皆さん。布が選べない、配色が難しい、そういった声をたくさん聞いてきました。そんな方々がもっと楽しめるようなコンテンツ制作をしていきたいと思っています。

そして家事や仕事をしながら家庭の中で手芸をすることに罪悪感を覚えながらも、なんとか創作したいとその情熱を押し殺すように教室に通われていた女性もいらっしゃいました。

創作は心を解放する行為であって、誰にも邪魔されず夢中になれる時間を持つことは、忙しい現代で最も大切なことの一つではないでしょうか。

この活動の一環として、自由な思考力や観察力を鍛える「対話型アート鑑賞」にも取り組んでいます。


創作活動のインスタライブはこちらから。

インスタ
https://www.instagram.com/quilts_art_bokko

やってきたこと

神奈川の山で育ち→東京目黒9年→神奈川逗子2年→岐阜漂着

1997年 東海大学教養学部芸術学科美術学課程卒業
1999年 キルトでのインターンシップ留学(アメリカオレゴン州、アリゾナ州)
2004年 輸入生地専門店コットンコネクション オープン
2022年 合同会社まつなみART事務所 設立

10代
水泳・ピアノ・剣道・器械体操・新体操・書道など習い事に没頭し、その中でも最大の楽しみはお絵描き教室でした

20代
呉服屋さん、OA事務、リーガル部門アシスタント、役員秘書など様々な仕事をしながら、絵画、着物、キルト、留学など、やはりあらゆる興味に突き進んだ時代

30代
生地屋さんを経営。東京・自由が丘での実店舗運営のほか、全国のイベント出店、手芸教室運営、オンラインショップまで右往左往。

40代
激動の17年間に幕を閉じ、ようやく自分探しの旅に出て、現在にいたる。

キルト関連 入選・受賞歴

・2004年 Quilt Competition QUILT ODYSSEY in PA USA 「Mitch’s Motorcycle」 入選

・2004年 Quilt Competition QUILT ODYSSEY in PA USA 「Shaun’s Jeep」入選

・2005年 世界キルトカーニバル in 名古屋 「フランスの風」 奨励賞

・2009年 東京国際キルトフェスティバル キルト大賞 「未来へ」 審査員賞 受賞

ポートフォリオ

資格

一級色彩コーディネーター

UCアドバイザー(色のユニバーサルデザインhttps://www.aft.or.jp/uc/index.html

アートマインド®︎コーチング・アドバンスコーチ

中学校教諭一種免許状(美術)、高等学校教諭一種免許状(美術)

チャイルドアートセラピスト

チャイルドカラーセラピスト

児童発達支援士(発達障害児支援)

趣味

興味のおもむくままに描くこと、書くこと、読むこと、学ぶこと

習性と特性

ひとり行動が好きです
ひとりの時間がないとエネルギーゼロとなり、動けなくなります
エネルギーが満タンになると、外に出て人と対話をしたくなります
自然が好きですが、虫は苦手です
両親ともにB型から生まれたB型人間
感受性の強さとこだわりの強さを誇りに思っています
見かけは柔らかいのに、芯は図太く頑丈なガンダム並みです

自分の好きなところ:肉付きがよく、まるまるとしたもちもちの手