新聞のいいところ「朝日新聞の取扱説明書」

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わたしなりの「理想のライフスタイル」に近づくための
朝日新聞の『取扱説明書』

新聞と聞くと、あっちの新聞はこういう意見に偏っているだとか、
あそこの記者はダメだとか、私は○○新聞が好きだ、
とかなにやらそれぞれの新聞社に特徴があるようです。
それほど勉強をせずに人生の半分まで生きてしまったわたしには、
そんな違いはさっぱりわかりません。

ココではそういうムズカシイ話は置いておき、たまたま我が家に朝日新聞があった!
それをわたしはどうやって生活に生かしているか、生活の中でどんなふうに
役立っているかをメモしておこうと思います。

わたしなりの朝日新聞、取扱説明書
・正しい(と思われる)情報を得るツール
・世の中の感動にめぐりあえる
・知識を増やしながらきれいな文字を書く
・毎日の習慣管理(Habits Tracker)
・その他の好きなところ

正しい(と思われる)情報を得るツール

昔、母が小さなダイニングのテーブルで老眼鏡(シニアグラス?)をかけて、
前のめりになって新聞を読んでいる姿を思い出します。
ある時は立ちっぱなし。ある時は座りっぱなし。
そんな姿を見て、『お母さん、年取ったな』と感じていた若かりしわたし。

そして今、そんな母と同じことをしている自分。
ある時は立ちっぱなし(家事の合間だったり、こどもの要求に応えるためだったり)、
ある時は座りっぱなし(一度座ったら立ち上がれないおしりの重さ)。
新聞を読むことがこんなに楽しいなんて知らなかったよ、おかあさん。

わたしが『大人になったな』と感じたとき。
(果たしてココにまとめる必要があるのか?)
・コーヒーを飲めるようになった(37歳)
・新聞が楽しいと思った(40代前半)
・中学生の娘に『人生観』を語り出す(45歳)
(ああ、また始まった、と言われ我にかえる)
・ハッと「あのとき」の親の気持ちに気づいたとき(近頃)

これほどインターネットが普及し、あらゆる情報を自分の手のひらで
今すぐに検索できる現代。フェイクニュースなども出回り、
なにが本当かわからなくなります。

コロナの影響でニュースを見る機会も増えたけれど、
オンライン上のニュースは油断できません。
リアルタイムであったり多角的に読めたりメリットはたくさんあるけれど、
わたしは次の日の新聞が一番信用できるのかなと思っています。

地元のニュースも大切です。
4コマ漫画も欠かせません。
(念のため)投資や経済のページにも目を通します。
テレビ欄は土曜日のふしぎ発見の有無を確認するときのみ。

習慣にできないことがこれほどたくさんあるのに、
どうして日々の新聞は毎日楽しみに読めるのだろう?

考えてみると、仕事で忙しかった数年は新聞なんて読む気にもならなかった。
自分のことで精一杯。世の中のことなんて知りません。
知りたいとも思わなかった。テレビは今でもほとんど見ないけれど、
当時はネットニュースさえ目に止まらなかった。そんな時代が懐かしい。
毎日の出来事を追いたい気持ちは、心に余裕ができたからなんですね。

(まるでもう引退したみたいですが、わたしはまだ働き盛り・・・)

大人になるってこういうこと?

世の中の感動にめぐりあえる

新聞の中で、わたしにとって一番の情報源は読者からの投稿欄です。
誰かがニュースを見て、いったん理解して、その人の目線で語られていることは、
ニュース以上に有益だと思います。
どんな捉え方をしているのか、どんなところに不満があり、
どんなところに関心があるのか。
一方通行のニュース番組や単なる情報とは異なり、
『人の感情』がそこにはあるのです。それが面白い。

ニュースのページでは理解できなかった内容でも、
この投稿欄の噛み砕いた表現を読むにつれて理解できることも多いです。

経済についてとか、学校のこと、さまざまな世界の問題、あらゆることを、
あらゆる年代の人が語っている投稿欄が新聞の中で一番好きです。

若い世代の人たちからの投稿も多く読むことができて、
「しっかりしてるな・・・」とか「わたしはこんなこと考えたこともない」
など感心してみたり、各世代の意見がそれぞれ異なるけれど共感できたり。

世代といえば。
わたしは40代半ばの中年(!)ですが、世代の呼び方にも色々ありますね。

団塊の世代、バブル世代、ミレニアム世代、ゆとり世代・・・
あり過ぎて書けない。
自分がどこに入るのか考えようとしたこともない。

ただ、『40代女子』とだけは言われたくない。女子ではないです。
『アラフォー』も口に出したことがない。

など言ってる時点で、世の中についていけてないのか・・・

時代は世代ごとに引き継がれていくのですね。
毎日、新聞の投稿欄で一番先に見てしまうのは年齢。
この人がどんな人生を送ってきたのか。
この人はこれからどんな人生を送っていくのか。

紙面上での人間ウォッチングを楽しんでいます。

平凡な日常を送っている(と思っている)わたしですが、
新聞の中では、今まさに格闘している人たちがたくさんいて、
それをほんの数行の文字の中で想像するだけで、
朝からひとりで涙が止まらない!なんてこともよくあります。

「おかーさん、それ(新聞)に悪いことされたの?」と息子に言われ、
「ちがうよ、いいことしてくれたんだよ」と言いながら
首をかしげる息子の頭をなでて、『ああ、わたしは幸せものだなあ』
と感動にひたるのです。

知識を増やしながらきれいな文字を書く

朝日新聞では「天声人語」という名で毎日トップページに書かれているコラムがあります。

天声人語(てんせいじんご)
1世紀以上にわたって継続して掲載されている。最近のニュース、話題を題材にして朝日新聞の論説委員が執筆し、社説とは異なる角度から分析を加えている。特定の論説委員が一定期間「天声人語子」として匿名で執筆している。

Wikipedia

ここにも筆者の想いが書かれていて、毎朝読むのが楽しみなところですが、
数ヶ月前からこの天声人語の書写しを始めました。
ずっとやってみたかったのですが、何故か贅沢な気がして
手が出せなかったのです。

天声人語の書き写しを続けることのメリット
・入試テストに出る!
・語彙力を増やせる!
・文章力がつく!

などありますが、わたしの利用方法は違います。
わたしは昔からとにかく字がきたない!
100均で何冊「美しい文字の練習」「きれいな文字の○○」
なんて本を買っただろう。どれも続かなかった。

今でも、娘の学校の提出物に文字を書いて、娘の字と変わらない・・・
(娘に失礼!)ほどあいかわらずの字のきたなさなのですが、
天声人語の書写しを始めてからは、書く内容を味わいながら、
「丁寧に書こう」という気持ちを持てるようになりました。
今まではそんな気持ちさえなかった。

もちろん、書きながら語彙力も増えるし、近頃ニュースで使われる
難解な言葉の読み方がわかったり、メリットはたくさん。

ただ、この「天声人語の書写し」には危険もあるそうです。

新聞社の主張や思想が偏っていた場合に、例えば子供が書写しをして
おかしな思想を植え付けられないか??
「書写しノート」などと、商品にまでなっているのはどうなのか?

まあ、カタチから入りたいわたしのようなタイプにはぴったりの商法であり、
毎日発行される、その時々の事柄を書写すだけでなんだか頭が良くなった
ような気がする。その快感だけにフォーカスしたいと思います。

子どもたちが学校に戻り、仕事が始まり、なかなか毎日とは
いかなくなってしまったけれど、これからも続けていきたい習慣です。

毎日の習慣管理(Habits Tracker)

Calendar

毎月カレンダーが入ってきます。
その絵がとにかく可愛くて大好きです。毎月捨ててしまうのは惜しいくらい。

今ではスマホやらタブレットやらでカレンダーアプリはたくさん出回っていますが
(わたしも毎日利用しています)それでも、紙としてそこ
(電子レンジの上とか冷蔵庫の横とか)に貼ってあるのは安心感があります。
わたしはこのカレンダーには予定を書きません。

習慣にしたいことを管理するために使っています。

これはもちろんスマホ内アプリでも管理はできるのですが、
アナログな人間がわたしの中にいる限り、紙は不滅です。
(本やスケジュール帳ももちろん)

Habits Tracker(ハビットトラッカー)をご存知ですか?

習慣にしたいことをリストアップして、できたらそこに色を塗っていくだけです。
それこそ毎日目に止まるところにそのリストがないと習慣化できません。

スマホを開いて、アプリを立ち上げて、なんてやっている間に
LINEに目が行ったりメールチェックをしてしまったりするので、
とにかく毎日見るところ!
(だから電子レンジの上とか冷蔵庫の横とか)それが重要です。

はい。これはシンプルな可愛いカレンダー。
どんな利用方法でも良いと思います。

その他の好きなところ

これまでわたしが書いてきたこと以外にも、
朝日新聞で気に入っているところがあります。
では、ものがたり風?でいきましょう。


タブロイド判の幸せ

2020年ある朝、というよりもほぼ毎朝のことだ。

ベッドの上でもがき苦しむわたしがいる。

耳もとには息子の顔。右うでから手にかけては息子のうでが
強くからんでおり、右足には息子の両足が乗っている。

「おかーさん大好き!」真っ最中の4歳坊やは、
わたしの顔にほっぺをピッタリとくっつけ、
ムチムチとした腕をさすりながらでないと、眠れないのだ。

そんな息子に抱きつかれたまま、なかなかベッドから這い出せない。
それでもなんとか、息を殺して窓際にあるスマホと息子のおもちゃを
両手にかかえ、起き上がる。

そして、壁にぴったりついたベッドから降りるのに、
イモ虫のような動きで移動しなければいけないため、
ベッドがミシミシときしんで心臓がドキドキする。

(わたしの体重に関係があるとは思わないようにしている)

さらに、筋トレのダイエット中で常に筋肉痛の体には
このイモ虫ポーズがどれほど辛いか、昼間に想像もしたくない。

ここまで神経を使うにはワケがある。
音に敏感で眠りの浅い、繊細な夫が隣で寝ているからだ。
スヤスヤと気持ちよさそうに寝息をたてている時こそ、緊張する。
これを世の中では「気をつかっている」と言うのかもしれない。
でもそんな生優しいものではない。命がけだ。

寝室のドアの音に細心の注意をはらい、難関を突破し部屋を出る。
ロボットのように階段を降りると、無駄に(そんなことを言ってはいけない)
早起きをしてとっくに朝ごはんをたいらげ、
洗面所で前髪を下ろすか上げるかで、一生分の悩みを抱え込んでいる
女子中学生に遭遇する。

娘のご機嫌を損ねないよう、ここでも細心の注意をはらってお弁当づくり開始。
そんな中でも、いつ息子が目を覚まし、
「おかーさん!!まだ寝たいの!おいで!!」と呼び出しがかかるか、
緊張の連続である。冷蔵庫を開ける時、換気扇を回す時はゆっくりと。
電子レンジのチン音は最小の回数で終わるようすぐに扉を開ける。

そんな心優しい母の気持ちもわからず、娘が「ねー、ギター練習していい?」
と聞いてくる。「ダメでしょ!」と大人げない返事をなんとかこらえて、
「せめて7時過ぎてからにしてね」と、つぶやく。

数々の難関を突破した後、ついにその時がやってくる。

コーヒーと新聞」だ。この時の幸福感といったら。

もちろん、途中で中断させられることもある。
コーヒーを温かいうちに飲めず、新聞のトップページさえも目に通せない時は、
口からことばも出ないほどの挫折感を味わうのだ。

逆に大成功をおさめる日もある。それはよく考えると休日の朝であることが多い。
休日の朝だと気づくには理由がある。朝日新聞の中でも一番のお気に入り。
『GLOBE』があるからだ。
これは毎月第一日曜日の朝にいつもの朝刊と一緒に届く。

GLOBEとは
朝日新聞朝刊に2008年10月より挿入されている特別紙面。
そのデザイン・サイズ感が大好き。タブロイド版というらしい。

なにが良いか?

海外の香りがするのだ。
というのは大げさだけど、とにかくそのサイズがまず読みやすい。
広げやすい。コーヒーのお供に最高。
そして内容はさまざまな国の「今」を取り上げている。
「へ〜」と思うことばかり。
英語の勉強になるコーナーもあるし、世界の国々の美しい写真も楽しみの一つ。
大好き過ぎてメルマガも登録している。

オンラインでも見られる
朝日新聞GLOBE+:世界の今を伝えるウェブメディア
https://globe.asahi.com

タブロイド (英語: Tabloid)とは、新聞判型のひとつである。元々このサイズを採用していた新聞がセンセーショナルな事件報道やゴシップ報道などに力を入れる大衆紙であったことから、転じて大衆紙の報道スタイルを指す語としても用いられる。

1918年に、イギリスで新しく作られた小型の新聞判型が「タブロイド判」と名付けられ、『ザ・サン』、『デイリー・スター』、『デイリー・ミラー』などにタブロイド判が広く採用された。

wikipedia

海外ではこのサイズが多い。まるで英字新聞を読んでいる!
気分にひたれるのだ。その幸福感は、ステイホーム期間を経て、
子どもたちが健康で学校に通える日常を過ごせること。
それがないと味わえない。

さらに、最近は「EduA(エデュア)」というタブロイド版も
月に2回届くようになった。
これまた中学生の親としては見逃せない今の教育事情が満載。

タブロイド判というだけでなぜかオシャレに見えてしまうのはなぜだろう?

<朝日新聞EduA名前の意味>
 EduA(エデュア)の名前には、こんな思いを込めました。
 Edu=Education(教育)、に加えて「A」
 Advance:一歩進んだ
 Advice:役立つ情報で
 Assist:我が子の育ちをアシストする
 Asahi:朝日新聞EduA

朝日新聞社

オンラインでも見られる
教育情報サイト「朝日新聞EduA」(エデュア)
我が子の確かな学びをサポートするメディア
https://www.asahi.com/edua/

面白いと思ったのは、今でこそ有名な○○株式会社社長の〇〇さんの
学生時代は?みたいなコーナー。
「勉強なんて一切せず、ゲーム三昧でした」なんてことをサラッと
言っているのを読んで、じゃあ息子にも可能性が??と
勝手に想像をふくらませて夫にたしなめられる。

教育の話となると、またココには書ききれないほどの思いがあるけれど、
『情報を得ること』は親の役割だと思っている。
子どもがどのような道に進むのか、親が勝手に決めることにメリットは
ひとつもないと思う。

だけど、子どもが子どもらしく生活をしていく中で、
目の前にはたくさんの選択肢があることを知らせたり見せたりすることは
その子の個性や能力に関係なく、親ができることの一つだ。

ということで、幸せ「コーヒーと新聞」タイムも、
送り迎えで会うママ友との立ち話も、すべては必要不可欠なことなのだ。

朝のドキドキ体験は、子どもたちが大きくなるといずれなくなってしまうだろう。
貴重な朝、紙面上での出来事は遠く離れた街のことかもしれないけれど、
明日自分の身に起こることかもしれない。
毎日の新聞習慣と同じように、毎朝のドキドキ感を楽しもう。


まとめ

正しい(と思われる)情報を得て、世の中に感動して朝から泣いたり、
知識を増やしながらきれいな文字を書く練習をしたり、
毎日の習慣管理(Habits Tracker)をしてみたり。
(ちなみにドラえもんの質問コーナーもかなり時事問題に詳しくなります)

メルマガと合わせてGLOBEを読みあさり、海外の暮らしに思いを馳せたり。
わたしなりの利用方法をご紹介しました。

テレビでニュースみた方が早い。ネットの配信みた方が便利。
なんて思っていましたが、新聞には『偽りのない、人の感情』を
見ることができます。
そこには、ニュースキャスターやコメンテーターがおしゃべりする
表向きのものとは違い、本当の気持ちを感じることができます。
それをみて、わたしがどう思うか。
自分の考えを構築するのに役立っています。
それがわたしにとって、新聞を読むことの価値です。


ただ、最近の悩みは、在宅中(まあ、本来これがあたりまえ)の夫と
朝ごはんが同じタイミングになると、『コーヒーを飲みながら新聞』という、
ささやかなわたしの幸せタイムがなくなってしまうのです。
たった10分のモーニングタイムに新聞を読めなければ、
「立ちっぱなしの隙間時間」となる確率80%。

でも、解決策はあるのです。

ただ、早起きすれば良いだけ。さ、早く寝よ。