3月、突然はじまったステイホーム生活。コロナ、コロナ、この数ヶ月で世界はコロナ一色となってしまいました。最初は自分の時間が取れないことに、ものすごくイライライライラ・・・終わりが見えずに本当に辛かった。だけどそんな中でも良いことはたくさんありました。家族との時間が増えたことはもちろん、新聞やニュースをよく見るようになったり、よく食べ、よく飲み、よくしゃべり・・・運動の必要に迫られストレッチを毎晩するようになったり。
そんな良い習慣になったものの中からひとつ紹介します。
PODCAST(ポッドキャスト)。
ご存知ですか?息子の見て見て!遊んで!攻撃から一日中逃れられず、ストレスが溜まっていたある日、唯一の逃げ道を見つけたのです。
耳だけは空いてる!
ポッドキャストの存在は何年も前から知っていましたが、これほどお世話になる日が来るとは・・・。今では子ども送迎中の運転中、洗濯物を畳んでいるとき、食器を洗っているとき、掃除機をかけている時、庭で草取りをしているとき、仕事中無心で生地をカットする時、いつでも聞いています。これによって、大嫌いだった家事タイムも進んでやりたくなってしまうくらい。
ポッドキャスト(英: Podcast)とは、インターネット上で音声や動画のデータファイルを公開する方法の1つであり、オーディオやビデオでのウェブログ(ブログ)として位置付けられている。インターネットラジオ・インターネットテレビの一種である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ ポッドキャスト
ラジオみたいなものです。でもラジオはリアルタイムで放送されていて、聞き逃したりして発信された情報は流れていってしまいます。ポッドキャストは専用のアプリを使い、いつでもどこでも好きな番組を繰り返し繰り返し聞けるのです。基本的にインターネット上で公開されているものですが、アプリでダウンロードもできるので、オフラインでも聞くことができます。しかも無料です!!
好きな人、好きな声、知りたいこと、興味のある内容などを繰り返し聞けます。ニュースはもちろん、スポーツ、自己啓発系、教育や歴史もあり勉強したい病の私にはぴったり。とにかくあらゆるジャンルの番組があります。語学学習にもハマっている今、英語の会話を耳から入れる絶好のツールでもあります。
コロナ渦のストレスで思考も停止していたのですが、ふと興味のあることって何だった??と疑問が。忘れてた、忘れてた。わたしはキルターだった。生地屋さんもやるほどの生地好きだった。
検索したのはアメリカのキルト業界。ありましたもちろん。聞き出したら止まらない。出てくる出てくる知ってるキルトアーティストの名前。ソーイング関連のコトバの懐かしい響き。英語も話せず飛び込んだアメリカでの生活、20年前の記憶がドバーッと流れてきて、思わず涙も出そうになった。英語のスキルはすっかり落ちぶれたけれど、何とか理解しようと聴いていると、手元では息子とレゴで遊んでいる自分はどこかへ行ってしまい、頭の中は20年前のわたし。
キルターにオススメはこちら。同じQuilting DailyからのPODCASTですが、それぞれ雰囲気も内容も異なり面白いです。(このままWebでも聞けます)
Quilt & Tell
ホストはLori, TracyとGinger。隔週水曜日ですが、ステイホーム期間中は毎週のようにボーナスエピソードを更新してくれていました。涙あり笑いありのほのぼのとした雰囲気。
The Quilting Arts Podcast
ホストはSusanとVivika。つい最近(6月)始まったばかりの新しい番組。アート系の内容で、テクニックやクリエイティブについて熱く語っています。
あの頃、アメリカで出会った人たちは、ほとんどが私の母と同じような年齢だった。子育て中の若いひともいたけれど、23歳だった私には皆がキルトにおいても人生においても大先輩だった。ポッドキャストから聴こえてくる音には、自分の年齢も20年という期間も全く感じさせないリアルタイムな感情を表したコトバだった。コロナに関しては日本よりも深刻な状況のアメリカで、同じように不安な日々を送っているキルターたち。同じ女性として、同じ母として、同じ感情を持った人間として。たくさんの想いが伝わってきて、ストレスも不安も何処かへ飛んで行きました。
毎日のドタバタな生活の中で、世界は繋がっているという当たり前なことに気付かされました。留学中よりも、海外を旅行したときよりも、世界が身近に感じられました。
お母さん、こんな便利な世の中に産んでくれてありがとう。と言いたくなった。もしポッドキャストがなかったら、もしスマホがなかったら、もしネット環境がなかったら、もし情報を得られる社会でなかったら、と考えるだけでも恐ろしい。幸せいっぱい、夢いっぱい。
この海外のキルターたちの声を紹介したいです。私たち日本にいるキルターと同じ悩み、同じ喜び、同じ感動を伝えられたら、世界を身近に感じられる機会が増えるかな。
ではでは。また近いうちに。